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亡きお母様が繋いでくれたご縁

さいたま市北区ピアノ教室 牧田です。

2月から新しい生徒さん
60代女性、70代男性のレッスンが始まりました。
お二人ともピアノ経験者で、今回それぞれの思いと目標を持たれて、新たにピアノレッスンを始められた方です。

お一人は、学生の頃と大人になってから少しクラシックをやっていて、今回は気軽に楽しめるポップスを弾いてみたいとのことでした。
もうお一人は小学生低学年の頃習っただけで、あとは趣味として弾かれてきた方です。
弾きたいジャズの曲があるのだけれど、どうにも独学では壁を感じて、とのこと。
先日体験レッスンに見えた時に、お持ちの楽譜を持ってきていただきました。
その中になんとこれがあったんです。

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昭和27年に印刷された「バイエル」
この本は小学校一年生の時に使われてたものだそうです。
約70年前・・・
バラバラになってしまうのでお母様が布や紙で補強してくださって、、、捨てたと思ったら取ってあったとのこと。
そのエピソードはまるでドラマの世界のようで
その方が子供の頃お家の隣が小学校で、夜になると学校からピアノの音が
聞こえてくるそうなんです。
お母様がそのピアノにとても魅力を感じて、ある時学校へ行かれた時にどなたが弾いてるのかと尋ねたところ、その先生が「息子さんにピアノを教えます」と毎日放課後、先生のご好意で学校のピアノで手解きをしてくださったんだそうです。
お母様のことを
「母が27歳の時で、戦後全てを失ってクラシック音楽にも飢えていたのでしよう。夜な夜な届くベートーヴェンの月光や悲愴にどれほど心をときめかしたか、想像に難くありません。」
とおっしゃっていました。
当時は普通の家庭にピアノがある時代ではなく
学校のピアノで先生が練習されていたということだったんですね。
その先生には約一年教わり、自分が遠くへ引っ越してしまったとのこと。
その譜面を見せて頂いて、ページをめくりながら私、感動しちゃったんですよね。
なんというか
中を見たらずっと今も変わらず受け継がれているバイエルに
時を経たその楽譜の重みに
今は亡きお母様の想いに
ピアノを通してその方が経てきた人生と
今こうして繋がったことに

思えば自分がこうしてピアノを学んで演奏して、教えているのも
脈々と受け継がれていくピアノ音楽の一コマを担っている役割なんだなぁと。
「(母の)音楽を通した絆が、喜寿を迎える息子を再びピアノに向かわせてくれていると思うと(がんばらねば)!」
ともおっしゃっていました。

音楽は本当に素晴らしい。
時代を経て
人を経て
そこには普遍的な魅力があるのです。
私はそのお母様に会ったことはないけれど
音楽でつながったご縁に心から感謝しています。


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