ピアノさえあれば

　母は何十年と

　書道をしていたので、我が家には

　その作品、しかもビッグサイズの作品が

　山のようにあります。

　グループホームでの母の部屋は

　結構広いのですが、

　いくらなんでもそんなものは置けず、

　とりあえず

　一人用のテーブルやソファー、

　衣類、寝具などなどを毎日運んでいます。


　
　その時に必ず通るのが

　入所者さん全員が集まるためのリビング。

　そして、その脇に

　電子ピアノを見つけました。


　
　母の入所が決まるまで

　在宅介護に限界を感じながらも

　色々な意味で悩みました。

　もう母にしてやれることはないのかと.......。


　それが、この電子ピアノを見つけた瞬間に氷解！

　「あぁ、これならできる！」

　老人施設には音楽って欠かせないんです。


　実は、まだ母がフツーだった頃

　生徒さんのおばあちゃまからのご依頼で

　６〜7年、老人のためのデイケア施設に

　音楽ボランティアとして月１で通っていました。

　私がピアノで伴奏しながら、

　利用者さんに歌唱指導するのですが、

　当時の私ときたら、

　・介護知識＝ゼロ！

　・やる気＝あんまりなし！

　なもんで、

　ただ疲れて「こんなこと、意味あんの？」って

　毎回思ってました。

　ところが、しばらくして聞こえてきた

　利用者さんやスタッフさんからの声にびっくり！

　「この日を楽しみにして通ってます！」

　とか、

　「○○さんは音楽の日だけ、笑顔になるんです」

　「先生、次はいつきてくれるんですか？」

　とか......。

　私としては

　「えええええ〜〜〜〜っ！！？？」な話。

　でも、じわじわと納得。

　だんだん価値も理解して通っていたのですが、

　母の病状悪化から、

　それも取りやめになっていました。



　今はコロナ禍。

　人の行き来に、スタッフのみなさん

　神経を尖らせています。

　だから、

　簡単に「音楽ボランティアしま〜す」なんて

　現実的ではありません。



　でもでも！

　実現の可能性は絶対にあるはず！！

　

　あ〜〜〜！ピアノ習っておいて

　ピアノ弾けるようになっていて

　よかった〜〜！！

　.....こんな風に喜べる瞬間、

　こんなところにもあるんです！！

　


　・勉強ができるようになる

　・お友達との交友関係にプラスになる

　・自己肯定感が高まる


........それだけじゃない！

老親介護にも役立つピアノ

　
　ぜひぜひ始めてみて下さい。