プーランクの「即興曲集」から。
4/21のコンサート(もう明日!!!!)で演奏する曲目について、独り言の続きです。
プーランク(1899-1963)による「即興曲集」から4曲選んで演奏します。
私は大好きな作曲家です。
プーランクと交流があり、最初の伝記『フランシス・プーランク』を書いたアンリ・エルによると、(村田健司訳)
一連の《即興曲》は、プーランクのピアノ曲の中でも最良のものではないだろうか?
アンリ・エル氏には即興曲集の第14番が献呈されています。そりゃ、高評価になるよね。
だから、というわけではないですが、即興曲集から私のお気に入りを選んで演奏します。
ちなみに第15番「エディット・ピアフを讃えて」は単独でよく演奏されますが、今回は弾きません、あえて。
さてプーランクは当代随一の作曲家であったと同時に優れたピアニストでもありました。
『パリのプーランク その複数の肖像』(小沼純一著)によれば、
鍵盤を上に下に駆けまわる子犬のようなパッセージ、特徴的な和音をペダルで重ねそのなかに浮かび上がってくる旋律線、シンプルな反復音型が加速しながら徐々に昂揚してゆく気分、華麗に楽器をならすダイナミックなパッセージーーーこうしたピアノのひびきを聴いていると、プーランクがどんなにこの楽器を慈しんでいたか、自分のものとして感じていたかをあらためて感じさせられる。
ピアニストならではの作曲方法、ということですね。
作曲方法といえば、同じ著作にプーランク自身の言葉が引用されていて、興味深いのでここで引用します。
プーランクを語る際に誰もが引用する有名な言葉がある。
「1、私の法典、それは本能である。2、私には原理などはないし、そのことを自負している。3、私はなんらの作曲法上のシステムをもっていない、ありがたいことに!(「仕掛け/トリック」と同等のシステムということだが。)4、インスピレーションは不思議なもので、説明できないところがいいのだ。」
ふむふむ〜
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