ソルフェージュとは？

ソルフェージュって何ですか？…この質問にどのように答えるのが正解でしょうか。

私が学生時代に学んだ尊敬する先生は、次のようにおっしゃっています。

ソルフェージュとは、「常に、何かの為の何か、で有るべきでしょう」又ソルフェージュの最終的な目標の1つは「楽譜を見ただけで、その音楽を生き生きと、身体の中で鳴らす事ができる事に有るでしょう」

少し難しいかもしれないので、実際の事柄に例えてみます。

初心者にとって、ピアノを弾く時に指を動かす事はとても難しいですよね。そこで、ピアノと離れた状態で、音の高さや、リズムを読む勉強、をソルフェージュで補っておくと、楽器演奏時に沢山の事をしなければならない困難が少しだけ楽になります。

教師と生徒、或いは生徒さんどうしでリズムを叩き繋いだり、メロディーを歌い繋いだりする事も有ります。これは相手のフレーズ感を上手く受け取る練習になります。前のフレーズを受け取って、次のフレーズを始める。こういった経験が生徒さんの中に蓄積されていると、ピアノを弾く時にも、沢山のフレーズをどのようにまとめ上げて行くか、考える事が容易になって行きます。

聴いたメロディーやハーモニーを書き取って楽譜にする訓練。これができるという事は、その反対もまたできる、と言う事です。楽譜を見ただけで、その響きを想像できるという事です。実際に音を鳴らしてみなくても、「あぁこの曲はこんな曲なんだなぁ」と判る感じです。ご趣味の生徒さんには、難しい所まではいたしませんが、このような仕組み（アプリのような物)を頭の中に持つきっかけになると思いますので、少しだけでも、大切に取り組みたいと思っています。

ソルフェージュは1人歩きする物では無く、常に何かの為の、音楽の理解の為の、演奏の助けの為の、と言う事を忘れないように、レッスンの中に、上手く取り入れて参りたいと思います。