イスラエルのルービン音楽院での講演(1981年)4
3月6日には、私のためにタルマ・コーヘン先生が、香子のレッスンをして、見学させて下さいました。
ショパンのバラード、モーツァルトのソナタ、フランクのコンチェルト等、レパートリーの曲を次々演奏させ、その成長ぶりを見せて下さいましたが、先生の熱いお心に、感動いたしました。
日本におりました当時とは全く異なり、深みのある芸術的な感覚がキラキラと輝くようにほどばしる演奏を聴かせてくれましたが、先生の御指導のすばらしさに感謝は尽きませんでした。
その後、ピアニストのパルダ・ニシュリさんを御訪問いたしました。
パルダさんはバッハを弾くことにおいては、世界で五指に数えられるほど有名な方です。
香子もバッハを学んでいますが、田中希代子さんと、パリ音楽院の頃、無二の親友であられたそうで、殊のほか私たちの来訪をよろこんで下さいました。
高い音楽の世界に身をよせるようにして、高貴な雰囲気をたたえておられました。
コンサートの前日であられたにもかかわらず、四時間余りも対話がはずみ、束の間のように思えました。
「私たち2つの家族の出会いは、神様の導きであり奇跡に近い事です」と言われ、魂の共鳴を覚えて、ただじっと座っているだけでも、熱い心の交流を感じあえる一時でした。<続く>
ショパンのバラード、モーツァルトのソナタ、フランクのコンチェルト等、レパートリーの曲を次々演奏させ、その成長ぶりを見せて下さいましたが、先生の熱いお心に、感動いたしました。
日本におりました当時とは全く異なり、深みのある芸術的な感覚がキラキラと輝くようにほどばしる演奏を聴かせてくれましたが、先生の御指導のすばらしさに感謝は尽きませんでした。
その後、ピアニストのパルダ・ニシュリさんを御訪問いたしました。
パルダさんはバッハを弾くことにおいては、世界で五指に数えられるほど有名な方です。
香子もバッハを学んでいますが、田中希代子さんと、パリ音楽院の頃、無二の親友であられたそうで、殊のほか私たちの来訪をよろこんで下さいました。
高い音楽の世界に身をよせるようにして、高貴な雰囲気をたたえておられました。
コンサートの前日であられたにもかかわらず、四時間余りも対話がはずみ、束の間のように思えました。
「私たち2つの家族の出会いは、神様の導きであり奇跡に近い事です」と言われ、魂の共鳴を覚えて、ただじっと座っているだけでも、熱い心の交流を感じあえる一時でした。<続く>