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数十年前のレッスンの記憶

今日もこのブログへお越しくださり、ありがとうございます!

さて、私は最近、バッハにハマっています。
若い頃はそれほどバッハに関心が向きませんでした。
ところが中年以降、徐々に徐々に、バッハの味わいに反応する自分になってきました。
「反応」という言葉はとても正確な表現だと思っています。
私が決めたことをやっているのではなく、その都度、その瞬間、何かに「反応」している。
それの繰り返しが起こっている。それだけ。

それはともかくとして、若い頃、そんなに熱心にバッハを演奏したわけでもなかったのですが、ピアノの先生のお一人(最初に手ほどきを受けたS先生)が、私のバッハ演奏をいつも褒めてくださいました。
自分としてはバッハではなく、ショパンとかシューマンとかベートーヴェンをより熱心に仕上げてきたつもりなのですが、S先生は「まゆこちゃんのバッハ、一番いい!」「まゆこちゃんはバッハがうまいから!」とおっしゃる。「はぁ・・」とピンとこない私でした。他の先生は私のバッハにそれほど注目しなかったので、S先生は変わっているな、なんだろな。。。。と、スルーしていたのでした。
そのことを数十年忘れていました。
そして突然思い出しました!私がバッハに愛着を強く感じるようになったことを自覚した時に、数十年忘れていた記憶が蘇りました。

「もしかしてS先生は、私がバッハと相性がよいことを見抜いていたのかしら?」
という、何とも不思議な喜ばしい感覚とともに、思い出しました。

レッスンで先生に言われたことを全て覚えいているわけはないのですが、突然、過去の言葉が蘇る。
これは、何十年経っても起こります。

これまた、私は適当にレッスンを受けていたつもりでいた(申し訳ない限りです!)ある日、T先生がおっしゃいました。「君はね、自分で思っている以上にね、かなりスケールが大きいんだよ。」
「・・・・・。」内心→『よくわからん。大してこないだの点数よくなかったじゃん。』
これで終わり。嬉しいとかそういうこともなく、聞き流した言葉でした。
でも、これもやっぱり思い出しました。
先生ってありがたい存在です。

ピアノを習う生徒さんが、家で練習をした成果を持って、教室まで出向いてきてくれるという事を先生は重く受け止めています。責任を感じています。
これは先生側をやってみて、よくわかりました。
先生は毎週「よく来た!ありがとう!」と思っていてくれたんだなと。
生徒さんはもしかしたら、先生の言っていることの意味がわからないことが多いかもしれません。
でも、記憶に残ってゆくのですね。
そして、人生のある日、必要のある時に、思い出すのです。

先生への感謝の気持ちは、その場その場では十分に伝え切れていないし、伝えたいときには
その先生は他界されていることもあります。連絡が取れなくなっていることも。
でも、こちらでは「ありがとう先生!! 今気付いた!遅いけど!」と感じている。

だから、その感謝を生徒に返すのです。
愛は循環する。それでいいのだと。

生徒さんとのレッスンで、本当の結果らしきものが出るのは数十年先だと思っています。
今やっていることの一つ一つの場面が、いつか繋がってパワーになる。

近未来的には結果が出ないように見えることでも、誠意を込めたレッスンならば、いつか尊い意味が生まれるだろうと信じます。

あ!子育ても、同じですね!
そんなことを考えていたら、もっとレッスンにやりがいを感じてきました。

今日も読んでくださってありがとうございました。
またこのブログへ遊びにきてください!

立川市 ピアノ教室ソラージュ


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