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第26話 音大受験・聴音レベルアップのコツ

高校の音楽科に通うかたから単発レッスンの依頼がありました。
聴音について目指す大学の過去問の模試をして欲しい、そして現在の実力把握、
学校で『数こなし』はあるけれど、個人の苦手部分に対してのアプローチはない
ので、レベルアップのコツを知りたいとのことでした。
彼女の志望校の単旋律聴音は全国の音楽系大学の中でもトップ水準の難しさで、
少し長めの単旋律と4声体課題があり、特に単旋律はなかなかよくとれていました。

今日は、聴音が苦手だというかたへ単旋律と4声体についてのレベルアップのポイントを
挙げておきます。音高、音大を目指すかたのご参考になればと思います。

◇単旋律聴音
いわゆる『絶対音感』がある人はどの鍵盤を弾いても、考えることなくその固有の
音として認識できるため、通常どこの音かを書き間違えることはないと思いますが、
そうではない人は苦労する場合も多いです。いかにして『音程をはかる正確なモノサシ』
を手に入れるかという訓練をするかにかかってきます。

○短調における和声短音階と旋律短音階上行形
○どの音階構成音からも、特に5度までの音程において2音の音程をつかむ
(例えば長2度、短3度、増4度などの音程進行から感じられる印象を耳で覚える)
これをまずは調号2つまでの長・短調において習得できると、だいぶ単旋律は
とれるようになるはずです。
また、聴音が苦手な人は初見視唱も苦手だと思いますので、毎日でも初見課題を歌う
ことで聴音のレベルアップにつながります!

◇4声体聴音
密集課題と開離課題がありますが、どちらにしてもその調のI、v、v7など聴いた時に
響きがわかるかということが大切です。借用和音が出てくることも多いので、
そのあたりも押さえておく必要があります。
1回目の演奏で必ずソプラノとバスはとる!という構えも大切です。そして2回目以降の
演奏でアルトとテナーを埋めていきます。ソプラノとバスで出てきていない音をその2
声部に当てはめることを基本と考えますが、必ずしも全ての構成音を含んでいないため、
重複して聴こえる音のチェックをします。
それから各声部について、開始音から横の流れをしっかり追いながら聴くこと、
そういう作業で完成させていきます。

※聴音が苦手な人はグループレッスンや音源付きの独習教材ではなかなか力が付きにくく、
また個人指導でも、効果が出るまでにある程度時間がかかります。
 
音高、音大を目指す可能性がある人は遅くとも受験年の2年前までにはご相談いただき、
対策が手遅れにならないように気をつけてください!!


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