ハノン嫌いじゃないぜの話。
普段テレビは気に入った決まったものだけ観ることにしているのですが
その中でも金曜日21時から放映されている「ららら♪クラシック」は毎回楽しく観ています。
日曜21時に30年以上放映されていた「N響アワー」の後番組として始まってから、
なんだかんだ多分ほぼ欠かさず観ています(思い返せばすごいことだ…)
前身のN響アワーが結構本格的なクラシック音楽番組だったのですが、らららクラシックが始まった当初はクラシック初心者向けのなんだか軽いノリに変貌を遂げて、びっくりしたものです。
一時期、クラシックに縁があるようでない芸能人がゲストに来るようになってからは気持ちが萎えて(司会とゲストとの会話の内容が薄くて、本当に面白くなかった…)
司会で作曲家の加羽沢美濃さんの音楽熱あふれるお話しの楽しさだけで惰性で観ていました。
っっが。
司会が俳優の高橋克典さんに代わってから、そして音楽を心から愛する専門性の高いゲストが来るようになってからは本当に面白い…!若干毎回のテーマもマニアックになってきて、それも嫌いじゃないです…!
なんだかスタッフの心意気を感じる…!!
前置きが長くなりました(^▽^;)
それでですね、先日の番組のテーマが「ハノン」だったのです。
いいですか、ハノンです。
あの5本の指をこれでもかというくらい延々鍛える、きっと一度は弾きながら寝た経験はある(私だけじゃないはずだ…!)教則本のハノン。
それを伊藤恵さんという著名なピアニストがガチで番組内で弾いた、その衝撃たるや。
いろんな意味で衝撃。
まずハノンをテーマに取り上げようと思ったその発想に拍手を送りたいのと、
めちゃくちゃ美しくハノンを弾いた伊藤恵さんに感激しました。
ハノンをオマージュしたショスタコーヴィチの曲や、ハノンが作曲した「幸せの夢」という曲も紹介されていて、恥ずかしながら知らなかった…!!とても興味深く拝見しました。
きっと世の中のピアノ習ってるちびっ子たちに夢と希望を与える回だったと思います。
つまらないと思っていたものもちゃんと取り組めば、いつかこんな風に美しく弾ける日が来るのではないかと。
あとそれから、私の大好きな作曲家のアキラさんも、ハノンを本当に楽しく語っていて。
お二人のハノンに対する見解はあんまり詳しく書きすぎるとネタバレになるので、気になった方は木曜日の午前中の再放送を録画してください(^▽^;)
でですね、私も生徒さんにはいずれ必ずハノンは取り組んでもらっているのですが、
決してハノンはつまらないものではない!
と私も声を大にして言いたいのです(さっき弾きながら寝てたと言っていたことはきれいさっぱり忘れてください)
長年レッスンしてきて思ったことは、やっぱり速く強くしなやかに動く指があるに越したことはない。
たとえ趣味であっても、指が動かなければ弾けないものは弾けない。
専門的にやる人はいわずもがな。
指が思い通りに動かなくてイライラするよりも、
ハノンという単純明快な音型で、ただ指と体のメカニズムだけに集中して取り組む時間を持った方が断然効率的だと思うのです。
また、ハノン39番以降の24調すべてのスケールとアルペジオも生徒さんには暗譜するほどに取り組んでもらいますが(長いスパンでやりますので、自然に身についていきます)
先日中学生の吹奏楽部所属の生徒さんが、
「私、やっぱりハノンやっててよかったです。調性すべて理解してることに気が付いて、吹奏楽部でもとても役に立っています。」と言ってくれまして、彼女が辛抱強く基礎を身に付けてくれたこと、そしてそんな風に素直に言葉にして表してくれたことも本当に嬉しかったです。
ちなみに番組内でもほんの少し取り上げられていましたが、スケールとアルペジオがちゃんと弾きこなせていれば、モーツァルトやベートーヴェンなどの古典の作品は特に一段と取り組みやすくなります。良いこといっぱい。
この生徒さんに限らず、今のところハノンに対して拒絶反応を示している生徒さんはおらず、各々目標に向かって、指が動くようになっていくことに喜びを感じながら取り組んでいるようです。
もちろん、そうなるように苦手なことはレッスンですべて解決したり、手伝ったり、できる範囲に絞ったりと工夫は必要ですが、私もみんなの役に立てるよう日々体とピアノのメカニックについては探求心をなくすことなく研究し続けたいと思いますし、
指導者である私自身が常に、生徒さんになぜこの課題に取り組まなければならないのか、その先にどんないいことが待ってるのかを提示し続けることさえできれば、ある程度はみんなのモチベーションは保ったまま基礎錬を楽しく取り組んでもらえるのではないかなぁとも思います。
だって、目的意識のない練習ほどつまらないものはないのです。(ということを学生の時寝てた私に言ってやりたい)
ハノンという教本を使って、どうなりたいのか、なにを身に付けて何の曲に生かしたいのか。
目標をもって取り組むことが楽しさに繋がるのだと思います。
そういった意味で、今回のらららクラシックは生徒さんにもれなく再放送見てね!と宣伝しまくった、という話であります。
ハノン、嫌いじゃないぜ…!
今日も今日とて長くなりました…どうも短く書くのは苦手なようです。
駄文におつきあいくださいましてありがとうございます。
それではまた…☆彡
その中でも金曜日21時から放映されている「ららら♪クラシック」は毎回楽しく観ています。
日曜21時に30年以上放映されていた「N響アワー」の後番組として始まってから、
なんだかんだ多分ほぼ欠かさず観ています(思い返せばすごいことだ…)
前身のN響アワーが結構本格的なクラシック音楽番組だったのですが、らららクラシックが始まった当初はクラシック初心者向けのなんだか軽いノリに変貌を遂げて、びっくりしたものです。
一時期、クラシックに縁があるようでない芸能人がゲストに来るようになってからは気持ちが萎えて(司会とゲストとの会話の内容が薄くて、本当に面白くなかった…)
司会で作曲家の加羽沢美濃さんの音楽熱あふれるお話しの楽しさだけで惰性で観ていました。
っっが。
司会が俳優の高橋克典さんに代わってから、そして音楽を心から愛する専門性の高いゲストが来るようになってからは本当に面白い…!若干毎回のテーマもマニアックになってきて、それも嫌いじゃないです…!
なんだかスタッフの心意気を感じる…!!
前置きが長くなりました(^▽^;)
それでですね、先日の番組のテーマが「ハノン」だったのです。
いいですか、ハノンです。
あの5本の指をこれでもかというくらい延々鍛える、きっと一度は弾きながら寝た経験はある(私だけじゃないはずだ…!)教則本のハノン。
それを伊藤恵さんという著名なピアニストがガチで番組内で弾いた、その衝撃たるや。
いろんな意味で衝撃。
まずハノンをテーマに取り上げようと思ったその発想に拍手を送りたいのと、
めちゃくちゃ美しくハノンを弾いた伊藤恵さんに感激しました。
ハノンをオマージュしたショスタコーヴィチの曲や、ハノンが作曲した「幸せの夢」という曲も紹介されていて、恥ずかしながら知らなかった…!!とても興味深く拝見しました。
きっと世の中のピアノ習ってるちびっ子たちに夢と希望を与える回だったと思います。
つまらないと思っていたものもちゃんと取り組めば、いつかこんな風に美しく弾ける日が来るのではないかと。
あとそれから、私の大好きな作曲家のアキラさんも、ハノンを本当に楽しく語っていて。
お二人のハノンに対する見解はあんまり詳しく書きすぎるとネタバレになるので、気になった方は木曜日の午前中の再放送を録画してください(^▽^;)
でですね、私も生徒さんにはいずれ必ずハノンは取り組んでもらっているのですが、
決してハノンはつまらないものではない!
と私も声を大にして言いたいのです(さっき弾きながら寝てたと言っていたことはきれいさっぱり忘れてください)
長年レッスンしてきて思ったことは、やっぱり速く強くしなやかに動く指があるに越したことはない。
たとえ趣味であっても、指が動かなければ弾けないものは弾けない。
専門的にやる人はいわずもがな。
指が思い通りに動かなくてイライラするよりも、
ハノンという単純明快な音型で、ただ指と体のメカニズムだけに集中して取り組む時間を持った方が断然効率的だと思うのです。
また、ハノン39番以降の24調すべてのスケールとアルペジオも生徒さんには暗譜するほどに取り組んでもらいますが(長いスパンでやりますので、自然に身についていきます)
先日中学生の吹奏楽部所属の生徒さんが、
「私、やっぱりハノンやっててよかったです。調性すべて理解してることに気が付いて、吹奏楽部でもとても役に立っています。」と言ってくれまして、彼女が辛抱強く基礎を身に付けてくれたこと、そしてそんな風に素直に言葉にして表してくれたことも本当に嬉しかったです。
ちなみに番組内でもほんの少し取り上げられていましたが、スケールとアルペジオがちゃんと弾きこなせていれば、モーツァルトやベートーヴェンなどの古典の作品は特に一段と取り組みやすくなります。良いこといっぱい。
この生徒さんに限らず、今のところハノンに対して拒絶反応を示している生徒さんはおらず、各々目標に向かって、指が動くようになっていくことに喜びを感じながら取り組んでいるようです。
もちろん、そうなるように苦手なことはレッスンですべて解決したり、手伝ったり、できる範囲に絞ったりと工夫は必要ですが、私もみんなの役に立てるよう日々体とピアノのメカニックについては探求心をなくすことなく研究し続けたいと思いますし、
指導者である私自身が常に、生徒さんになぜこの課題に取り組まなければならないのか、その先にどんないいことが待ってるのかを提示し続けることさえできれば、ある程度はみんなのモチベーションは保ったまま基礎錬を楽しく取り組んでもらえるのではないかなぁとも思います。
だって、目的意識のない練習ほどつまらないものはないのです。(ということを学生の時寝てた私に言ってやりたい)
ハノンという教本を使って、どうなりたいのか、なにを身に付けて何の曲に生かしたいのか。
目標をもって取り組むことが楽しさに繋がるのだと思います。
そういった意味で、今回のらららクラシックは生徒さんにもれなく再放送見てね!と宣伝しまくった、という話であります。
ハノン、嫌いじゃないぜ…!
今日も今日とて長くなりました…どうも短く書くのは苦手なようです。
駄文におつきあいくださいましてありがとうございます。
それではまた…☆彡
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