別れのワルツ

こんにちは、入間市のピアノ教室、ピアノ・ハーモニーです。
コロナに伴う緊急事態宣言で、お仕事や学業に様々な支障の出た今年の春でしたね。
ようやく、少しずつ日常が戻って来ました。

さて、昨年のお正月、ショパンエチュード全曲をお弾き初めなさるくらいお元気だった私の師匠、井内澄子先生が今月５日お亡くなりになりました。
今年1月、NHKアーカイブの中に懐かしい「NHKピアノのおけいこ」の一部が再生され、見られるようになったという番組に師匠がご出演なさいました。
とてもお元気そうでしたのに。

昨日のご葬儀の冒頭、在りし日の師匠の演奏でショパンの別れのワルツが流れました。１つ１つの音に心のこもった、美しい演奏に、別れの辛さがひしひしと伝わり涙が止まりませんでした。

そして喪主であるお嬢さんの「母はどんなに忙しい日でもピアノの練習は欠かしませんでした。」というお言葉に、門下生一同、師匠の教えを忘れずに精進して行こうと心に刻みました。

そして天国に行かれた師匠さまと交信すべく、ご葬儀に列席出来た門下生たちは、毎日別れのワルツを心を込めて弾こうということになっています。