いまは亡き師のこと

２歳からの完全個人レッスン
福島県郡山市台新むらかみピアノ教室
村上明菜です。



お盆近くになると必ず思い出すのが、
今は亡き郡山のピアノの恩師のこと


今は教室もそのお住まいもありませんが、
お墓が市内にあるので、
そちらに詣でることにしています。



♪♪♪♪♪♪♪♪



忘れられないのが、
師との最初の出会いのこと




進学校に入ったにもかかわらず
音大目指してピアノ三昧だった私が、
当時郡山１番の実力者と、
評判の師の門を



最初に叩いたときのこと
当時高校生でした。



緊張でガチガチになりながら



ツェルニーの何番だったかを
師の目の前で
かたかたかたかたかたひいたあと
最後の一音をひきおわってのち。



どこの大学に行きたいの？




といった意味のことを
丁寧な口調で
シンプルにおっしゃっられ、



私が何気なく口にした学校の名前を聞いたあと
その後、数秒後には電話口へ。




その大学の先生に師事することになり




その瞬間に私の進学先は
あっさり決まったのでした^_^;





とにかく行動が早く
思いついたら、即行動で！！





帰郷後は、生活と両親の看護とピアノとで
三足のわらじを履いていた私を、
よく気にかけてくださり、



パン屋さんでパートしていたときも
お客さんでよく来てくださったり、
レッスンの合間には、ピアノの教材のことを
教えて下さったり、
一人暮らしの生活を気にして、
レッスンの帰りにはお持たせして下さったり

　

なにかとちがう道を行ったりしては
落ち着かない私のそばにいつも
何気なく寄り添って下さっていた恩師



あたたかい方でした。




東日本大震災の前後に、
病気がわかり、病院とご自宅との
行ったり来たりの生活になりました。


忘れもしないあの日のこと。
夜、仕事をしていました。
急激に弱られて、、
２３時近く、娘さんから電話が来たとき、




どうして駆けつけなかったのか。



次の日朝一番でかけつけたものの
さいごにお顔をみることが
叶いませんでした。



今でも実は悔やまれています。





奇しくも数年後。
主人と結婚し、まさかのご縁で
高校からずっと通い詰めていた
この町内で、ピアノレッスンを
始めることになりました。




そんなご縁と
師の祥月命日が結婚記念日と
おなじ日になったこともあり、




お盆お彼岸と師の祥月命日は
忘れられない日になっています。




亡くなるひとは
忘れて欲しくないひとに、
わざわざおぼえてもらえる日を選んで
亡くなるのだと、聞いたことがあります。




そんな不思議なことも
巡り合わせであるのかもしれませんね。




師は
明るくポジティブで気さくなひと柄で、
たくさんの優秀な生徒さんが
師のもとでピアノを習い、
巣立って行きました。



にもかかわらず、決してえらぶらず
師のレッスンは、スパルタでもなく
いつもあたたかいものでした。



みんな分け隔てなく、あたたかく
関わっておられました。



ので
教室にはいろんなキャラの生徒さんが
集まり、みんな仲が良く和気あいあい
だったものです。



♫♫♫♫♫





私の今のレッスンのスタンスと
理想のお教室像は。
師の影響によるところが大きいです。
とはいえまだまだ道半ば。。



師にも見守ってもらえたら
うれしいなと思う、この頃です。