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芸術への侮辱

【立派な作曲家のどこかを変えたり、削ったり、あるいはそれに流行の装飾をつけるようなことはいけないことと知りなさい。これは、芸術に対する最大の侮辱だ。】(シューマン:音楽の座右の銘より)

当時、演奏家が作品に手を加えて弾くことは当たり前のことでした。オクターブ上下に音を加えることはもちろん、和音の音数を増やしたり、演奏者の好みに合わせて和音そのものを変更したり、洒落たパッセージを挿入したり、聴衆が退屈しないように長い作品をカットしたり、現代では到底考えられないことが普通に行われていたのです!
 これは当時のロマン主義が個人の主観を重視していたことに最大の原因があるのですが、特にバッハなどの古い音楽などは、音域が広がり音量の倍増した新しいピアノに合わせて盛んに改編されていました。
やがて時代が下ると作曲者が残したオリジナル「原典版」への回帰が叫ばれるようになり、現代では当たり前となるのですが、シューマンの主張はまさにそれを先取りしたものと言えるでしょう。(森直紀)


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