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レッスンから見える事

転調の話

トンプソンの現代ピアノ教本1にバースデー・ケーキという曲があります。
この曲には、タイトルとその下に解説がついています。

解説にはどんなことが書いてあると思いますか?

バースデー・ケーキと言ったら、誕生日に食べるケーキで、いただく時は、とっても幸せな気持ちになります。
そんな幸せな気持ちが書いてあるのかしらと思いきや、解説にはバースデー・ケーキ自身の気持ちが書いてあるのです。
解説からは、バースデー・ケーキ自身も誕生日の主人公であって、その嬉しくまた誇らしい気持ちが伝わってきます。

この曲は3部形式です。
中間部でへ長調からハ長調に転調します。
転調するところで、曲がとても明るく開けた感じになります。
それから、元のテーマに戻って終わるのですが、終わりは、華やかな明るい気持ちで終えるといいなぁと思います。

生徒さんが、弾きにくいと言った場所は、転調するところでした。
元のテーマに戻った後、どう終えるかと言う話になった時、解説や転調の話をして終わり方を話し合いました。

解説には、曲の理解への指針が書いてあるものですね。

同じ教本にポップコーン屋さん
という曲があります。
この曲も3部形式です。
ト長調で始まり、中間部はニ長調に転調します。

ト長調のVの和音がIの主和音になるのが、ニ長調です。
ト長調とニ長調は主調と属調の関係になります。
これらは、楽典の知識ですが、ト長調の曲をニ長調で弾いてみると明るい感じ、温かい感じがすると思います。
この感じは、主観的ですが、暖色系を帯びて聞こえるのではないでしょうか。

作曲家はこうした調による響きや音色の変化を巧みに利用して曲に色づけをしています。

この曲には、歌詞がついています。
この歌詞を読んで感じることもまたどう弾けばいいかなというヒントになります。

ピアノ、音楽を演奏して相手に伝える為には、本当に色々な神経を研ぎ澄ませなければなりませんね。


生徒さんの教材ですが、色々考えさせられる事が多いです。


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