レッスンの仕方について

ドイツ音楽教育に基づいたレッスンの仕方を１００パーセント実践することが
とても困難なことだということに最近は強く感じさせられます。最初からわかっては
いたのですが、やはり日本とドイツの教育事情の背景が異なるため、全てをそっくり
そのまま持ってくることはナンセンスなのです。

絶妙にバランスをとり、日本の音楽教育事情の背景に沿って、尚且つヨーロッパでの
画期的、音楽的な教育法を組み込んでいくことができなければなりません。
音楽を学ぶ、ピアノを学ぶということは、大げさな話ですが九九を覚えることではないの
です。

日本のピアノ教材を数多く見てきましたし、ドイツでの学位論文も導入期ピアノ教材について
が研究テーマでした。ここで日本のピアノ教材の良し悪しを述べることはあえてしませんが、適材適所であることは事実です。多種多用なピアノ教材を使用しながら、ある時は楽譜を全く使わない自分にしかできないであろうピアノレッスンを私は実践しています。