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ショパンの2面性

ショパンは2面性を持ち合わせた人間であったと言われています。
母国ポーランドから受け継いだスラヴの
誇り高く激しい気性とパリの社交界で培われた気取りと気品。

この2つの相反する性質が彼の
音楽にも表れています。
一方では当時のパリのサロンで好まれていた
ノクターンやワルツのような繊細で優雅な曲と、
もう一方では母国ポーランドが戦争や革命で
破壊されていく不安や悲しみ、
怒りの気持ちを曲にしたショパンがいます。

非常に愛国心が強かったショパンです。

祖国のみんなが戦っているのに、
自分は悠々自適にパリで暮らしていることを
矛盾に感じながらも、生涯ワルシャワに戻ることは
ありませんでした。けど、物理的に無理だったら、
少なくとも音楽を通じてポーランドの人々に
近づこうとして生まれた曲がたくさんあります。
マズルカ、ポロネーズなどの民族リズムを応用した曲、
ソナタ第2番、前奏曲24番、エチュード「革命」などがありますね。

この矛盾した気持ちがどのように曲に現れているか考えてみました。

例えば幻想曲やソナタ第2番第1楽章のリズム。
たいてい右と左のリズムは1対2、2対6、2対4など
正確に割り切れるリズムで作曲されていますが
上記の曲では1対3、3対4、3対5、2対7など
変則的なリズムのパッセージが頻繁にあります。

なぜでしょう?

アンバランスなリズムが音楽に緊張感、緊迫感をもたらし、
ショパンの迷い、苦悩を表していると思います。
どこか噛み合わない 、スムーズに進まない、
けど先に進まなければいけない。
この葛藤が非常に音楽にドラマチック性をもたらします。

対立する二つのもの。
その引っ張り合いがショパンの曲の奥深さに
つながっているのかもしれません。

古代ギリシャ時代の哲学者、アリストテレスの言葉を思い出します。

“Virtue is the happy medium between two extremes”
美徳は2つの悪徳のちょうど中間である。

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