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ラグビーの試合を観ていて________音楽の感動とは

 テレビでのラグビー観戦。大きい身体の選手たちが強豪を相手に闘志を燃やし、プレッシャーに負けそうになりながら自分自身を奮い立たせ、涙を流しています。彼らが勝つためにやってきたことを想像すると、日々の並々ならぬ努力の結晶であるこの大舞台でのプレーに心が熱くなります。

 ある局面では観客全員が手を合わせ、目に涙をためて祈りを捧げています。聴衆が一体となってかたずをのんで見守る瞬間。気が逃げてしまいそうで誰も必要以外の動作をできない、その場の空気を壊してはいけないから呼吸も浅め、自分の心臓の音がドクンドクン聞こえていることでしょう。

 ところで、最近レッスン中生徒さんとピアノやオーケストラの名曲のさわりだけを聴いています。以前からも「曲を知っているということがとても大事なので、お家で聞き流しでもいいから名曲100CDみたいなのを聴いてくださいね。」と言ってきましたが、目の前で聴いてもらうと反応が見られてこちらも勉強になります。《カルメン》《ラ・カンパネラ》ほかにも《クラリネットこわしちゃった》等々…。案外知らない率が高いのです。曲の続きは帰ってから聴いてもらうことにして、私はきっかけを作っておきます。

 曲を知ることは本当に大事です。感動の第一歩、糸口です。もちろん今流行の曲にもいい曲はたくさんあります。それらと一緒に、ぜひ長い年月を経てもなお生き続ける名曲も聴いてほしいと思います。 また、音楽の流れの中には“ここは息を殺して聴き入る山場”またラグビーの試合と同じで“祈るように音楽に入っていくところ”があり、聴いたことがある曲だったり曲の知識が少しあったりすると味わい深さが断然違ってきます。

 例えばベートーヴェンの歓喜の歌530小節あたりFreude, schöner Götterfunken,のあの大感動の大合唱の直前には長い長いオケの間奏があります。いよいよそれが終わりに近づき、楽聖はそこをまずロ長調で終えようとする、すると音楽(あるいは神または大いなるもの)が言う“No!”。次にロ短調へ行こうとする、音楽が言う“No!”。三回目にやっとニ長調の属和音が出てきて、聴いている人は“Yes!”と高らかに宣言しながら大きなエネルギーと共に大感動のフレーズの中に怒涛のように突入するのです。ここはぜひ知っておいて待ち構えて聴きたい感動的な部分です。

 しかしあまり詳しくなくても、素晴らしくて人々が夢中になるものには理屈抜きで感動できる要素もあります。ラグビーも音楽も命がけでやる本物のパフォーマンスには「なんか分からないけれど感動した!」と心が動きます。災害や戦争などで窮地にあるときにはそのストレートな感動が、勇気や希望を人々に与えてくれます。

 クラシック音楽は古い時代の、しかもヨーロッパ文化圏の音楽です。(武満などの邦人の作曲家は別として)堅苦しいとか、長いから退屈とかマイナスなイメージはありますが、感動の深さは計り知れないほどです。人が死に近かった時代の真剣な音楽、だから現代の平和な時代には堅苦しいという印象を与えることはあるのでしょうが、年を重ねるごとにその意味が分かっていき共感できるようになります。

 ラグビーについて無知な私は、テレビ放送中も大事な場面で他のことをしていて背後で大歓声が聞こえ、一番いいところを見逃しているということも…。知らないって本当に損です。 知っておいてほしい素晴らしい曲は本当にたくさんあります。生徒さん達が、ピアノを通して音楽の感動をしっかり体感できるようになることを目指して今日も曲選びです。


























































































































































































































































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