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暗譜の難しさ

暗譜については、誰もが一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。
舞台の上でいきなり真っ白になる瞬間は、思い出すだけでも冷や汗ですよね・・。
ただ、これは暗譜が飛ぶ、というある意味事故のようなもので、本番での極度の緊張感や集中力のゆるみによって起こることも多いので、もちろんそうならないように万全の対策はしますが、100パーセント全く起こらないというのは人間である以上かなり難しい気がします。。(^^;)

今日書きたいのは別の問題で、どうやって暗譜していくか、ということです。
生徒さん達で暗譜がなかなかできない、と悩んでいたり、どう考えてもその期間弾いててまだ暗譜できていないっていうのはどうだろう・・と思う人達が割りと多くいます。

そういう方たちの特徴は、まず譜読みの際に、一番最初に1小節目の最初の音を見ます。調性とか、テンポ表示とかもぜーーんぶすっとばしてまず1音目から!
この間、この曲何調?と聞いて沈黙された時にはかなりがっくりきてしまいました。

それって何語かも確かめずにアルファベットだけ追っていくようなもの。そりゃ頭に入ってくるわけないのです。

まず楽譜をちょっと離れてみてみて、なんとなくつかめることを探すのです。どういうカタチの曲なんだろう、と探していくにはいったんちょっと離れて見てみる事が結構有用だったりします。曲をまずざっくりでもいいので、大きくどこからどこまでがひとまとまりなのか、つかんでいくことが必要です。

大体の塊にわけたら、それを更に分解して、フレーズを探します。1フレーズはこっからここまでだ!と見つけたら始めましょう。いきなり両手で、なんて無謀なことはせず、メロディと伴奏系(ハーモニー)に右手左手がわかりやすく分かれていたら、まず片手ずつ。

最初にも書きましたが、このとき音を一音ずつ読むのではなくて、メロディならカタチやラインで、伴奏系ならハーモニーごとで読んでいってください。和音をただばらしたような伴奏系は近現代じゃないかぎり、かなり多いはずです。それを探すことが重要です。

例えばunderstand、という単語をU.N.D.E.R.S.T..て一個ずつ読まないですよね。underとstandでなりたってる単語だな、と無意識に頭の中で分けて理解して口にだすはず。
メロディやハーモニーも言葉と同じでかならずかならずまとまった塊、単語のようなものがあり、それがつながって文章に、フレーズになっています。そして、
I want to change.
みたいな文章があったとして、この文章だったらchangeがポイントになる単語だ、という風に、どんなフレーズにも必ず構成があるはずなのです。楽譜上にかいてあるダイナミックスやさまざまな指示はそれを理解するためのヒントです。このフレーズで大事な部分はここだ、つまりここに向かって前の部分はできてるんだ、みたいに、その構成(特にハーモニー部分に大部分の構成は現れています)を頭に入れていくことが暗譜する、ということなのです。
だから、楽譜は注意深く見てほしい。音だけを見て後をすっとばすんじゃなくてそこかしこに落ちてるヒントをいちいち拾いながら立ち止まりながら、繰り返しながら進んでいってほしいのです。

I want to change, because..
みたいに文章は前の文章とどんどんつながっていて一つの段落になる、その段落が重なっていって一つの章になる、その章が起承転結して物語になる、という流れが、音楽にもまったくあてはまると思います。

そのあらすじを知ろうとせず、一文字一文字覚えていこうとしたら、そりゃ果てしなく時間がかかるに決まってます。

これだけのことを一気に頭にいれようとするので、譜読みというのはものすごく頭と集中力を使う作業です。慣れないうちは一日1ページでずつでもいいので、こういう風に読んでいってもらえたら、譜読みのスピードと暗譜の早さが格段にあがるはずです。

次は、暗譜にもかなり関わってくる重要な指使いについて。。


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