日本全国のピアノ教室が5000件以上掲載!

無着先生のお話から


この日記は、1週間前(2012年12月7日)にマイブログに投稿した記事の本文です。

最新記事などご関心のおありの方は、ホームページの【講師ブログ】をクリックするとご高覧いただけます♪


皆様、こんにちは。今回もご高覧いただきありがとうございます

私が子供の頃TBSラジオで放送していた「子ども電話相談室」という番組があって、私もその放送を楽しみに聴いて育ちました。中でも回答者の無着成恭先生が大好きでしたが…、15年程前、夫の両親の7回忌の法要をどこのお寺でお願いしようかと悩んでいた時に、母が偶然見ていたTBSテレビ(確か「はなまるマーケット」)で、千葉県多古町で無着先生が住職をなさっているということを知り、そのお寺を探してくれて無着先生にお願いして無事「7回忌の法要」ができました。この佛縁で、定期的にお寺で開催されていた「南無の会」という勉強会などに参加して、佛教の話や教育問題、その他の「今の日本が抱える問題」などについて色々とお聴きする機会を持つことができました。7、8年前に無着成恭先生が大分のお寺に移られるまでの数年間「無着先生の法話」をお聴きできたことは、私にとってとても大切な事を学べた素晴らしい時間を持てたんだな、と今も心から感謝しています。今年8月8日に久しぶりに無着先生が福泉寺にいらっしゃって「先生の法話」をお聴きすることができました。

無着先生は聴く人の心を掴みながら、難しい内容のお話でも誰にでもわかりやすく伝えることが大変お上手で、先生がよくお話なさっていた中から、音楽を指導する者にとっても「とても大切な事」について、私自身が「とても印象に残っているお話」を、今回ご紹介させていただきたいと思います。

無着先生は山形のお寺に生れて「お坊さんになるための修行」を子供の頃からなさっていて、お坊さんになるための修行をしている「小僧」さんは、「加点方」で評されるそうで、例えば、「今までうまくできなかった庭のお掃除がきちんとできるようになった」とか、「雑巾がけが上手にできるようになった」など、1つできるようになったら「合格点をもらう」という形で、少しずつ「できる項目が増えて、段々と一人前に育っていく“加点方式”で評価される」のだそうです。これは、「徒弟制度」での教育になります。
でも今の「学校教育」では「できるようになったことを加点して評価する」のではなく、「100点満点」から「できないところを引いていく減点方式」で評価されてしまう。テストでいい点数を取る生徒が「いい生徒」で、テストでいい点数を取れない生徒が「ダメな生徒」だ、というレッテルを貼られてしまう。

人間は生まれてすぐに「“使いもの”になるか」といったら「“使いもの”にはならないもの」であり、「使いものになる人間にする」ために「子供の頃から“仕込まれて”」ようやく「“一人前の人間”に育っていく」ものなのだそうです。
「減点方で育つ」のと「加点方で育つ」のでは、「加点方」で育つ方が「人として幸せ」なのだろう、とおっしゃっていました。
私も「できないところをあれこれ指摘」されて、「お前はダメな人間だ!×」と言われて育つよりも、「今までできなかったことができるようになったね!」と言われて育つ方がいいな、と思います。

私の通っていた「上野学園高校」は、多くの学校が採用している「相対評価」ではなく「絶対評価」でした。なので先生方も「この学校は絶対評価なんだから、クラス全員がオール5にだってなれるのよ。だからみんな頑張ってね!」と言っていたことを思い出します。「絶対評価」は「相対評価」に比べて、「本人の努力が報われる評価の仕方」なのだと私は感じています。努力してできるようになったことを認めてもらえる「絶対評価」で育った私自身、「クラスの友人がライバル、敵」などと感じることは全くありませんでしたし「自分自身を磨くために学ぶんだ」と実感できる学園生活だったと感じています。こういう環境で育った私は「幸せ」だったんだな、と思っています。

「音楽の個人レッスン」も、「今までできなかった」ものが「できるようになる」ことで「マル」をもらえる、無着先生のおっしゃる「徒弟制度での指導」になります。「佛教の修行」とは少し趣が違うかもしれませんが…、「音楽を学ぶことと相通じる部分」も多くあるんだな、と私は感じています。
「無着先生の法話から学んだこと」をピアノを教える際にも活かして、私が指導している生徒さんたちにも「できるようになったこと」に対しては、「大きな花マル」をたくさん与えながら、「生徒さん自身が“できるようになった喜び”」を実感してもらえるように心がけて、これからもレッスンしていきたいな、と思っています

ブログ http://chihiropiano.blog.fc2.com/



↓お問い合わせは、こちらからどうぞ!↓

↓お問い合わせ・体験のお申し込みはこちらから!↓

この教室へお問い合わせ

↑体験レッスンお申し込みも、こちらからどうぞ!↑

このブログへのコメント