ピアノは、生徒さんの大きな人生のほんの一部であるということ

生徒さんとお付き合いしていく中で大切にしたいことはたくさんありますが、
中でも「生徒さんの良いところを見つける」ことはとても大事にしています。


たとえば算数が得意な人もいれば苦手な人（私）もいるように、
運動が好きな人もいれば苦手な人（これも私）もいるように、
ピアノでも器用な人と不器用な人がいます。
ピアノ教室はピアノの弾き方を学ぶところですから、ともすると教材の進み具合やピアノへの興味の度合いによって生徒さんが評価されてしまいやすいです。
でもそれって、とても視野の狭い見方ですよね。


生徒さんの見方の範囲をぐぐっと広げてみると、ピアノ以外の得意分野、苦手分野が見えてきます。
勉強や運動など成績が出るもの以外でも、いつもにこにこしているとか、前向きであるとか、慎重であるとか、
小さい子に優しいとか、おしゃれだとか、真面目だとか、どんなときでも冷静であるとか、人を笑わせるのが上手いとか、
それはもう上げたらきりがないくらいに生徒さんの良さはたくさんあります。


この仕事を始めてから我ながら上手になったなと思うところは、「人の良いところを見つけること」なんですよね。


ピアノというのは、生徒さんの大きな人生のほんの一部であること。
ピアノを教える上で、それを意識しているということはとても大事なことのように思うのです。


その生徒さんの人生の中で、ピアノが果たす役割を素敵なものにしていくこと。
その生徒さんの良さを、ピアノに活かしていく方法を考えること。
器用でも不器用でも、その方に合ったピアノを楽しむ方法を一緒に考えていくこと。


そんなピアノ教室をやっていきたいなと思います。