心からの音

鮮やかな青空、夏の日差しを通り抜けた爽やかな風がベランダのハーブを揺らしています。今まで、何度も夏を過ごしてきましたが、この季節の持つ躍動感は素敵ですね。（でも、暑いのは大変）今日はシニアレッスンがありますが、シニアの方とお話をすると、とても多くのものを得ることができます。いろいろな経験をされてきたシニアの方の言葉には、柔らかい言い回しであっても、その中に私では到底及ばないような人生の厚みを感じます。ピアノに限らずですが、演奏は経験や思いの強さで、音に厚みが出ると言われることがあります。「この一曲を弾いてあげたいのですよ」、そう言ってレッスンをされている方の鍵盤からは、演奏を届ける方への愛情が、その方の厚みと一緒になって伝わってきます。それは上手く弾けるかどうかということではない、音楽の根幹のような気がします。夏の躍動感を失わないシニアの皆さんの厚みのある演奏をお手伝い出来ること。少し、嬉しくなってきます。