世界中どこへ行っても春は特別、春を待つ気持ちは同じなんだ

尾花沢市　ピアノ教室
早坂希望（はやさかのぞみ）です。


先日、文翔館へコンサートを聴きに行ってきました。

山形県の旧県庁であり、重要文化財である建物は、

何回来ても素敵な場所です。





ソプラノ歌手の小林沙羅さんと

河原忠之さんのピアノ。


美しくて、ただただ美しくて、、

涙がこぼれました。

これまでもコンサートで涙することはありましたが、

今回はいつものそれとは何かが違い

自分でも不思議でした。

本当に、ただ美しかったんです。

歌もピアノも。

美しいと涙が出るんだ、と

知りました。



今回のプログラムは「春」をテーマにしたもの。

世界中どこへ行っても春は特別だそうで、

春の歌がたくさんあるそうです。





その中に、ロシアの作曲家、

「ラフマニノフ」の曲がありました。

今、世の中の風潮として、

ロシアの演奏家が断られたり、

ロシアの曲を違う曲へ変更したり、

そんなことがあるそうです。


沙羅さんがこんなことをおっしゃいました。

「ロシアの人も春を望む気持ちは同じ。
　同じ人間なのだから。」

深く響きました。

どこに行っても、春は特別で、

春を望む気持ちはみんな同じなんだ。

考えたこともなかったけど、

世界を見てきた方だからこそ、

その言葉はまっすぐで、

お気持ちが伝わってきました。





体に刻まれるような

素晴らしいコンサートでした。

音を奏でているのはステージにいるお二人で

私はそこにいるだけなのだけど、

言葉を交わしているような

想いを通い合わせているような

そんな感覚。

本当に貴重な、幸せな時間。



小林沙羅さんと河原忠之さんのCDも購入。

車で激しくリピートしています。





プロの方にこんなことを言うのは失礼なのかも知れませんが、

声を出しているだけではない、

指が動いているだけではない、

「心」がある音楽。

目の前にいる私たちに、

魂からの音楽を伝えているように感じました。



生徒さんのレッスンをしていても、

ウルウルとくる時があるんですよ。

やはり「心あるピアノ」に触れた時。


音楽のプロだけが、

人の心を動かすピアノを弾くのではないと

生徒さんから学びました。


音楽ってやっぱり良いですね。

昨日も同じことを書きましたが、

音楽がそばにあるって幸せです。

しみじみ噛み締めた一日でした。




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