沖縄ピアノコンクール(本選会)

皆さんこんにちは。
最近とてつもなく寒いですね。
古い家は空気が冷たく、足元が冷えて冷えて大変です。今日も湯たんぽとカイロが手放せません。

先週、寒さに身を震わせながら天気予報を見れば、日曜日の気温が最も低いではないですか。そう、20日(日)はコンクールの本選会の日です。がっくりしながら、防寒対策を考えて服選び。予選会の日も寒かったので、あの日と同じ寒さならばハイネックは欠かせません。タイツと、ブーツで隠れるなら靴下もはいちゃえ、と用意して。もちろん貼るカイロも。

準備万端で迎えた当日、吹き荒れる風に髪がボサボサになりながらもどうにか裏口にある守衛室から会場入り。少し早く着き、「ここら辺、夏場は外来種の蛇が15匹くらい捕獲されるんだよ」と守衛さんからお話を聞いてドン引きしながら、髪を手直し。怖い話を引きずりながらスタッフとして準備に取り掛かりました。



しかし、準備作業しながらふと思い出しました。この蛇、去年家の近くで見たな…？と。

夏場は家の周りにもうじゃうじゃといるのかもしれません。公園や森の中じゃなくても気を付けなければいけませんね。



さて、今朝の抗原検査も陰性でクリアだったので本日も頑張って受付対応していこうと会場を走り回ります。予選会と違って、出場する皆さんは自由曲をそれぞれ演奏されるので、作業中も耳元が楽しく、癒しの時間となりました。

と言っても、教室の生徒さんの番になれば心臓が飛び出すんじゃないかと思うくらいドキドキしたんですが…笑 他の先生方にお気遣い頂き生徒さんの演奏は舞台袖で聴くことが出来ました。彼女とはコンクール直前までバトル(レッスンであーだこーだすったもんだすること)していたので、本番でどんな演奏をするのか私にも予想がつきませんでした。

とても優秀で、勉強はもちろん色んな習い事をこなしている彼女は、忙しいゆえに練習にかける時間をなかなか取れなく、一度はもうコンクールに出ない方がいいのではないかと親御さんとお話した事もありました。音楽を感じ歌う心もあり、私に言われた事をしっかり治そうと努力する素晴らしい子なので、コンクールに出られなくなるのは惜しい気持ちもありましたが、出場となれば練習は必須だと伝えなければなりません。とても心苦しかったです。

しかし本番へ向けて、彼女は頑張りました。
もちろんもう少し、あと少しでも時間が取れていれば、二人で理想としていた演奏を本番で出し切れたのかなと思う事もあるのですが、忙しい中よく頑張ったと思います。

結果は金賞。
ありがたいことに、審査員の方々に評価して頂けて受賞する事ができました。

ですが正直に言いますと、本番での演奏に金賞を頂けるとは思いませんでした。あの日の演奏は彼女と私の目指した演奏ではなかったからです。

普段、私は生徒さんと他の誰かの演奏とを比べて、ここまで弾ければまぁ良いでしょうと妥協する事はありません。自分の納得いく演奏になるまで、ひたすら指導させて頂いています。特にコンクールに出場するとなればその基準の厳しさも増します。それゆえ、生徒さんとは度々ぶつかる事もありますし、ウンザリされることもあります。私がもう少し上手く楽しく導く事が出来たらいいのですが、音楽に対する追求があればあるほど、あれもしようこれもしようと沢山の言葉が口をついて出ます。レッスン後にまたやってしまった…と頭を抱える日もありますが、バトルし合っても、最終的には優秀な彼女はそれを吸収してくれます。

このコンクールでハッキリ実感した事は一つです。それは、生徒さんが目指す音楽のレベルも上がってきている、という事。

彼女は弾き終えたあと、納得した顔ではありませんでした。沢山間違えた、と。

それで頂いた賞が金賞でした。
これで、納得した演奏をしていた場合、どれだけ素敵な演奏になっていたのかなと思わずにはいられません。

納得しなかったからこそ、次も上を目指して頑張ってくれると信じています。誰かと比べる事なく、己の納得するまで極めた音楽は、追求する事は大変であれど、いつか必ず眩しいくらいの輝きとなって皆を魅了する事となるでしょう。

彼女がそれを目指し頑張る限り、私も力を尽くしていきたいです。追求し費やしたこの時間が、いつか大人になった彼女にとって大きな武器、または心の在りどころになるように、未来を見据えてやっていきたいなと思います。

ごちゃごちゃ書き綴りましたが、
今は生徒さんの頑張りを沢山誉めたいと思います。

では改めまして
私の可愛い生徒さん、
金賞受賞本当におめでとう！！
難しい曲を最後までよく頑張りました。
これからも一緒に頑張っていこうね。

それでは今日はこの辺で。



《おまけ》
生徒さんからバレンタインに頂いたお菓子。
どなたのも凄く美味しかったです…！
ご馳走様でした！